ご存知の通り、豚インフルエンザがメキシコで発生し、アメリカでも幾つかの州及び、ニューヨーク・クイーンズ地区の私立衛校でも数人の生徒が感染していることがわかりました。教育審議会では在ニューヨーク総領事館及び各日本人学校・補習授業校の校長先生と緊密に連絡を取りながら、慎重に対応していく所存です。保護者の皆様におかれ
ましても、今後の動向に注意していただきながらも冷静な対応を心がけるようお願い致します。
今後の動向次第では休校措置を取る可能性がありますが、現時点では通常通りの登校・授業を行うことを、お知らせ致します。
また、各ご家庭におかれましては、「在ニューヨーク総領事館からのお知らせ」にある感染防止対策を行って頂くとともに、お子様の健康状態が悪くなった時は、無理に登校させずご自宅での健康回復を優先頂けますよう、お願い申し上げます。
本件につき、ご質問等ございましたら、各校までご連絡下さい。
在ニューヨーク総領事館からのお知らせ
在留邦人のみなさまへ
豚インフルエンザ (Swine Flu) に関するお知らせ(2)
- 26日、ニューヨーク市保健衛生局が発表したプレスリリースによれば、①先週セント・フランシス高校で100人以上の生徒が発熱と喉の炎症を含むインフルエンザに似た症状が確認されました。②保健衛生局は、25日(土曜日)、豚インフルエンザの疑いがある 8名の検体をCDC(アトランタ)へ送り、検査の結果、豚インフルエンザであることが確認されました。
- つきましては、在留邦人のみなさまにおかれましては、今後の報道に注目の上、健康管理に十分な注意をはらって下さい。
- CDCよりメキシコ国境周辺のカリフォルニア州及びテキサス州住民に対しては、下記の情報が発出されています。ニューヨーク市も 26日、ニューヨーク市民に対して同様のアドバイスを出しています。つきましては、在留邦人の皆様にはご参考としてお知らせします。
(CDC よりカリフォルニア州及びテキサス州住民に対し、今現在はワクチンがないため、感染防止対策を実施することが重要であり、以下について推奨している。)- 咳やくしゃみをする際にはティッシュで鼻と口を覆うこと。ティッシュはゴミ箱に
捨てること。 - 頻繁に石鹸を使って手洗いをする、特に咳やくしゃみの後は徹底すること。
- 健康状態の悪い者に近づかないこと。
- もし健康状態が悪くなったら、仕事や学校を休み、家に留まり、他の者との接触を避けること。
- 目、鼻、口に触らないこと。
- 呼吸器症状(咳、鼻水等)や、身体の痛み、吐き気、嘔吐や下痢など、健康状態が悪くなった場合は、まずはかかりつけの医師に連絡すること。かかりつけの医師がインフルエンザ検査をするかどうか決める。
ご参考: CDC ホームページ https://www.cdc.gov/flu/swine/investigation.htm
WHOホームページ http://www.who.int/en/
- 咳やくしゃみをする際にはティッシュで鼻と口を覆うこと。ティッシュはゴミ箱に
- なお、外務省は、メキシコヘの渡航を予定されている方に対し、報道等により現地の最新情報の入手に努めつつ、事態が沈静化するまでの間、渡航の是非につき検討するよう注意喚起しています。
外務省海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
参考:
ニューヨーク市保健衛生局発表仮訳
ブルーンバーグ市長記者会見(4 月26 日午前11 時30 分)
在米国日本国大使館ホームページ: http://www.us.emb-japan.go.jp
ニューヨーク市衛生局プレスリリース(仮訳)
(4月26日午前11時30分)
ニューヨーク市内における
豚インフルエンザ(Swine Flu) の発生
[本文]
- CDC の検査の結果、私立セント・フランシス高校(クイーンズ)で豚インフルエンザの発生が確認された。同校は月曜日は休校する。この患者の症状は落ち着いており、多くは既に快復に向かっているが、メキシコで発生した類似ウィルスでは死に至っている。
- ニューヨーク市内で他の症例及び集団感染は確認されていない。
- 米国の患者は全て既に快復してきている。衛生局の調査では、全市的に流行するとは見られていない。プロンクスのデイケア施設で児童が集団で病気になった事例の調査では、(豚インフルエンザと)疑われるいかなる症例も確認されていない。
- クイーンズでの調査は、セント・フランシス高校で100 人以上の生徒が発熱と喉の炎症を含むインフルエンザに似た症状が確認された先週から開始された。衛生局公衆衛生研究所は9 名の鼻と喉を検査し、うち8 名からインフルエンザA 型の陽性反応がでた。しかしそのときに利用可能だった検査方法では、ヒト型インフルエンザの変種(Hl 型及びH3 型)と適合した。衛生局は、豚インフルエンザの疑いがあるとして土曜日にCDC (アトランタ)に検体を送った。その検査により、豚インフルエンザが確認された。
- 豚インフルエンザは、豚のインフルエンザA 型の呼吸器感染によって周期的に引き起こされる。ヒトには普通は感染しないが、かかることはある。ヒト感染は豚との直接接触により起こるのが典型的だが、この度カリフォルニア、テキサス、メキシコ、ニューヨーク市でヒトヒト感染と思われる症例が報告された。メキシコでは高い致死率をもたらしているが、米国での症例は容態が穏やか(rnild) であり、全ての患者が快復してきている。豚インフルエンザの症状は周期的に発生するインフルエンザの症状に似ており、発熱、咳、喉の炎症、体の痛み、頭痛、寒気、疲れやすさである。下痢と嘔吐も幾人かから報告されている。
- 呼吸困難のような深刻な症状があるニューヨーク市民は病院で手当てを受けるべきだが、そうでない場合は自宅療養を衛生局としては推奨する。
- 特に咳や鼻をかんだあとは、石鹸と水で頻繁に手を洗うこと。アルコール性の洗浄液も効果的である。
- 病人への接近は避けること。
- 病気になったときは仕事や学校に行かず、他人への感染を避けるため接触を避けること。
- 豚肉や豚肉製品の摂取では豚インフルエンザには感染しない。
- 豚インフルエンザに関する情報はニューヨーク市衛生局及びCDC ウェブサイトで提供する。
From New York City Health Department
Facts about flu
http://www.nyc.gov/html/doh/html/cd/cdinflu.shtml
From Centers for Disease Control and Prevention
General information about swine flu
https://www.cdc.gov/swineflu/general_info.htm
Swine Flu Case Definitions
http://www.cdc.gov/swineflu/casedef_swineflu.htm
Swine Flu Infection Control and Patient Care
https://www.cdc.gov/swineflu/guidelines_infection_contro.htm
Preventing the Flu
http://www.cdc.gov/flu/protect/habits.htm
ブルームバーグ市長記者会見(4 月26 日午前11 時30 分)
ニューヨーク市内における豚インフルエンザ(Swine Flu) の発生
4 月26 日午前11 時30 分、プルームバーグ市長ほかが行った記者会見の概要以下のとおり。
プルームバーグ・ニューヨーク市長
- CDC (the Center for Disease Control) はカトリック系の私立校であるセント・フランシス高校(クイーンズ区)で採取された8 人の検体を検査した結果、豚インフルエンザの陽性反応を確認した。
- ニューヨークの症例は容態が穏やか(mild) で、多くは既に快復に向かっている。しかし、生徒たちの両親にもインフルエンザの症状が見られ、ヒトヒト感染が疑われる。
- ニューヨーク市内で他にブロンクス区トレモント地区のデイケア施設で豚インフルエンザに似た症状の6 人の児童を検査した結果、5 人は豚インフルエンザの検査では陰性だった。残る一人は確認できなかったため再検査している。
- またマンハッタン区で、最近メキシコを訪れたカップルー組とその子供二人が豚インフルエンザの検査を受けたが、結果は陰性だった。
- 他のニューヨーク市内の学校は月曜日も開校する。
- 市民には手をよく洗い、咳をしたり鼻をかんだりするときは口や鼻を多い、病気になったら家にいるといった常識的な用心をしてほしい。
- 市当局はCDC と協力していく。市民は落ち着いて、しかし用心してほしい。
- 米国のインフルエンザはたいていの場合穏やかで、病気でも医者に行くことは避けるべきだが、深刻な場合は別である。
フリーデン・ニューヨーク市衛生長官
- セント・フランシス高校は 27日 (月) 及び 28日 (火) は休校する。その後再開するかどうかは改めて決定する。
- これまでのところインフルエンザはシテイワイドには流行していないが、12 時間ごとに患者の増減を確認していく。
シューマー上院議員
- 連邦当局は検査し、メキシコをモニターし、その他の支援をしてニューヨーク市当局を手伝っている。
パターソン・ニューヨーク州知事(記者会見とは別にニュースでの報道)
- 州知事は豚インフルエンザをモニターし対処 (treat) するよう州政府に指示した。
- 豚インフルエンザに関する電話相談窓口を開設した。(1-800-808-1987)
- 州政府は市当局に豚インフルエンザに有効と見られるタミフル1500本を送付した。